2023.12.1 第49回日本PTA近畿ブロック研究大会京都市大会

12月1日(金)ロームシアター京都において、第49回日本PTA近畿ブロック研究大会京都市大会が開催されました。近畿各地より、約900人の仲間がここ京都市に集結した本大会。PTA活動の成果や課題を共有し、共に学ぶことを通して、今後のPTA活動の礎を構築できたのではないかと思っています。

大会旗の引継ぎ

会場のロームシアター京都

午前(分科会・特別分科会)

各協議会が5つのテーマの中で担当を持ち発表する分科会は、事前収録をし、大会前から一定期間YouTube配信を行いながら、当日はダイジェスト映像をもとに振り返りました。

京都市P連は、第1分科会【組織運営・テーマ:「コロナ禍を得た社会の中で、新たな変化に対応できる持続可能なPTA組織やその運営方法の創造」】において藤下洋明氏(大淀中PTA会長)、第5分科会【広報活動・テーマ:「日々進歩する情報化社会において、情報の発信や収集、共有や活用の工夫に着目したPTA活動の創造」】において塩見葉子氏(朱雀第七小PTA会長)に発表いただきました。藤下氏は、これまで8年間にわたる自校PTAの組織改革について「今の時代に即した組織形態にシフトチェンジしていったことが保護者の信頼を得る要因となった」と発表され、塩見氏は、自校の広報活動を紹介し「周りの意見を大事にしつつ、ただしぶれずに活動しやすい改善を続けていきたい」と締めくくりました。

分科会発表については、京都市PTA連絡協議会ホームページ内 近P京都市大会特設サイト(https://kyoto-pta.com/kin-p/)にて令和6年1月31日(水)まで配信しています。 是非ご覧ください。

特別分科会では、レジリエント・シティ京都市統括監 元京都市副市長の藤田裕之氏に、「合言葉は『レジリエンス』!~子も親も育つ 家庭・地域・社会~」と題した講演をしていただきました。大会テーマにも掲げている「レジリエンス」について、どのような意義を持ち、どのような役割を果たすのか、分かりやすくお話いただきました。藤田氏は、「元通りに回復するのではなく、元の状態以上に復活する、いわゆる『build back better』という概念がレジリエンス。PTAこそ子ども第一の社会を実践するための中核組織であり、地域や社会で中心になるPTAになっていただきたい」と熱く語られました。

第5分科会 塩見葉子氏(朱雀第七小PTA会長)

特別分科会 レジリエント・シティ京都市統括監 藤田裕之氏

午後(表彰式・記念講演等)

開会式では、中本貴久大会会長より「会員の主体性を尊重した持続可能な大会運営を目指し、準備してきた。『近畿は一つ』の想いを共有し、皆様のPTA活動の更なる発展に寄与する大会になれば」と挨拶がありました。また、来賓の日本PTA全国協議会 後藤豊郎会長より、「PTA活動においては令和の日本型学校教育と理念を共有し、今の社会の担い手として、またこれからの社会の創り手として活動していくことが必要」、京都市教育委員会 東元彦教育次長より、「持続可能なPTA活動について、共に考え、交流を深められることは誠に意義深い。 京都市教育委員会としては、一人一人の子どもを徹底的に大切にする教育理念のもと、京都市PTA連絡協議会と手を携えながら、学校・家庭・地域が一体となった取組を進めていく」と御祝辞をいただきました。

その後、PTA活動に功績のあった団体及び個人に、近畿ブロックPTA協議会中本貴久会長から、表彰状の贈呈がありました。

【京都市受賞団体・個人】

 団体:京都市立醍醐西小学校、京都市立近衛中学校

 個人:塩見葉子氏(朱雀第七小)、進藤大長氏(百々小)、三𠮷淳子氏(醍醐西小)、

    山田信二氏(神川小)、中村圭吾氏(稲荷小)、萩慶祐氏(深草中)、

    山﨑愛氏(音羽中)、藤下洋明氏(大淀中)※所属は令和4年度

開会挨拶  中本貴久大会会長

表彰式の様子

表彰式後、山口修平大会実行委員長が読み上げた大会宣言案が、拍手多数により採択されました。

記念講演では、元プロ野球選手の桧山進次郎氏を講師にお迎えし講演いただきました。「好きだったら毎日バットをふりなさい」という父の言葉通り、毎日バットを振り続けた学生時代から、活躍されたプロ時代、そして現在に至るまでのことをお話いただく中で、「悪い波に乗っているときにいかにポジティブに考えられるか」「壁にぶつかった時もその先を見据えてコツコツと努力し続ける」、といった子どもたちへ伝えたい内容がたくさんありました。また、「野球はチーム競技。個人競技であっても、ひとりで戦っているわけではなく、トレーナーやマネージャーなど、チームで成り立っている。人間力を磨かないと、人はついてこない」と「人間力」についても力強くお話いただきました。参加者からは「壁にぶつかった時もその先を見据えてコツコツと努力し続けること、時には思い切って変えることで新たな気づきがあることなど、子どもにも伝えたいことが多くあった」「ひとつひとつのエピソードや物事の捉え方がとても興味深く、エネルギーを頂いた」等、大変好評をいただきました。

大会宣言案読上げ 山口修平大会実行委員長

記念講演 元プロ野球選手 桧山進次郎氏

次年度の開催地である滋賀県へ大会旗を引継いだあと、当日の振返り映像を投影。大きなトラブルもなく、無事、大会の全行程が終了しました。

朝早くから準備いただいた実行委員・スタッフの皆様、誠にありがとうございました。

(近P京都市大会実行委員)