2023.11.15 第42回中P連研究集会
△講演会の様子
11月15日(水)に京都アスニーホールにて、第42回中P連研究集会を開催しました。
研究集会の前半は、中P連教育向上委員会 樫委員長より、京都府私立中学高等学校連合会(私学連合)との教育懇談会(9/29)と京都市教育委員会との教育懇談会(10/20)について、各懇談会で主に以下のような項目について質問し、私学連合、教育委員会より、現状や取組について回答いただいたとの報告がありました。
(私学連合との主な懇談内容)
私学高校を選ぶうえで大切なこと、教育支援、学費・経済的支援、進路、不登校対策、
教育ICT化の推進、教員の育成について など
(京都市教育委員会との主な懇談内容)
ICT推進・GIGA端末活用、不登校、いじめ、校則の見直し、給食、部活動について など
◁教育懇談会報告の様子
後半は、智辯学園和歌山高校・智辯学園高校の野球部監督として、甲子園通算68勝・103試合、出場38回を誇り、優勝3回、準優勝4回と輝かしい記録を達成され、現在、智辯学園和歌山高校・智辯学園高校両校の野球部名誉監督である高嶋 仁氏にお越しいただき『育てつつ 育てられ』と題してご講演いただきました。
智辯学園和歌山高校の監督を引き受けた初日の練習でグラウンドにいた選手はたった2人。練習もできるような状態ではなく、なんとか地元の選手に声をかけ部員を集めたものの県内の野球部からは練習試合をお願いしても断られ、県外の高校と試合をしても大敗続き。甲子園なんて夢のまた夢と思われました。しかし監督は諦めることなく、地元の選手に声をかけ入部してきた選手を全国で一番の練習量で鍛え育てました。その結果、甲子園出場を見事つかみ取りました。試合中は、ベンチに座らず攻撃の時も、守備の時もチャンスの時もピンチの場面でも腕組みをして立って見守るスタイルで、選手には「常に全力を出しきれ」と厳しく、時にあたたかく励まし続けられました。
高嶋先生の問いておられるものの中に「心の技術論」というのがあります。己の感情をいかにコントロールすることができるか。生徒のみならず保護者、教職員にとっても大切で必要なことです。ここ一番の場面で熱くいきたいところだけど、ここでこそ冷静でたんたんと見極めながら勝負にでる。ぜひ参考にさせていただきたいと思います。 高校野球ファンだけでなく、参加された方全員が引き込まれる、大変興味深いお話をいただくことができました。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
(中P連研修委員)