2023.8.25/8.26 第71回日本PTA全国研究大会 広島大会

 8月25日、26日に第71回日本PTA全国研究大会が広島県にて開催され、京都市PTA連絡協議会から4名が参加しました。

 初日の分科会では、静岡大学教育学部 学校教育講座 准教授 塩田真吾氏より「教育の情報化の推進~これからの情報化社会に生きる子供たちに必要なもの~」と題し、GIGAスクールや情報モラルなどについてのお話がありました。講演の中では、「自分の裸の写真を誰かに送ってしまうことはあり得ますか?」という問いかけに意見交流が行われました。「筋トレの体の仕上がり具合を見てもらうため、トレーナーの求めに応じ、自分の裸の写真を送ってしまうかもしれない」という話を例に出しながら、あり得ないと思っている人がなぜかあり得ない行動をしてしまう背景には、想像力の欠如があり、常日頃、想像力を養うことが現実に起こりうる問題を未然に防ぐ力になるとの大変興味深いお話でした。  

 2日目の全体会では、株式会社感性リサーチ代表取締役 黒川伊保子氏による「心のトリセツ~『逃げ癖』を『意欲』に変える脳科学~」と題した記念講演が行われました。手指の使い方を例に、人はそれぞれ異なる思考パターンを持っており、それをその人の個性や特性として理解できれば、相手に対して寛大になることができる。自分を知り、相手を理解することで円滑な人間関係につながるというような社会とのコミュニケーションの取り方のヒントとなるお話を聞きました。  

 2日間、全国のPTA関係者と交流を図り、PTAは保護者や教職員が学ぶ場ともなりうることを実感しました。大会を通して子どもや家族とのコミュニケーションについて振り返るいい機会になり、大変学びの多い、有意義な時間となりました。今後のPTA活動に向けて活かしていきたいと思います。