2025.3.7 幼P連総会・講演会

 3月7日(金)に、こどもみらい館にて令和6年度京都市立幼稚園PTA連絡協議会総会並びに講演会を開催いたしました。総会では、今年度の幼P連の事業報告並びに会計報告・会計監査報告について、ご参加いただいた皆様に拍手をもって承認をいただきました。京都市教育委員会生涯学習部の方々、幼稚園の先生方、そして会員の保護者の皆様のご理解・ご協力を賜り今年度の活動を終えることができました。1年間ありがとうございました。

 その後行われた講演会では、京都市総合教育センター研究課参与 島本由紀様に「これからの世の中と子育て・親育ち」というテーマでお話しいただきました。子育てを自転車の練習に例えてお話が始まり、「自転車の練習のように時には支える手を離して転んでしまうことも必要であり、それを繰り返していくことでいつか乗れるようになる、前に進むんだ」と続きました。会場には年齢的に自転車の練習をしている子どもを持つ保護者の方が多かったので、その様子はとてもイメージしやすく会場のあちこちで頷く様子がありました。今は昔のように「知ること」「わかること」が学びの最終目標ではなく、そこで得た知識や経験を基に考えて発信、想像していくこと、すなわち「思考」が大切であるということや、物事の正解は一つではなくその場に応じた納得解、最適解を考えていくという風にゴールは無限大にあるということを教えていただきました。

 また、好きなことに集中して取り組ませること、子どもの思いや意欲を大切にすることや思い切り遊ばせることを〈自立を育むための1丁目1番地〉と表現されました。これは自立のためのベースは健康な体であり、体づくりこそが親ができる最大の支援であるということに繋がります。「子どもが失敗する」のを事前に防ぐのが親の役目ではなく、肝心なところだけ押さえてあげて、後は「子どもに任せよう」と思える気持ちを持てるようになることが〈子育て〉であり〈親育ち〉だということが印象に残りました。時には笑いを交えながら、常に聴き手の共感と興味を引きつける講演でした。

 総会並びに講演会、ともに沢山の方にご参加いただきまして、ありがとうございました。

(幼P連)