2023.2.16 令和4年度中P連親まなび委員会 全市交流会
中P連親まなび委員会では、京都市教育委員会 生徒指導課 子ども支援専門官・副主任指導主事の坂本竜太郎先生をお招きし、「思春期の子育て~学校に行きにくい子どもたちの理解と支援~」というテーマでお話しいただきました。坂本先生ご自身にも3人のお子様がいらっしゃるとのことで、専門家の立場からだけでなく親の立場からもお話ししていただきました。
小学校・中学校への不登校に関する資料では、学校に行きにくくなる要因には様々な理由が複雑に絡み合っていることが示されていました。このことから「何が悪いか」と原因を探すのではなく、「どうすれば良いか」に目を向けて支援に取り組んでいるとおっしゃられていたのが印象に残りました。学校を家庭と専門家の橋渡しの場として、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの配置、京都市教育相談総合センター、また、フリースクールなどで子どもたちの支援が行われていることをご紹介いただきました。
また、家庭での心掛けとしては、「家族が周囲から孤立しないこと」と「子どもとの時間を作って子どもの話を聴くこと」の2点を挙げていただきました。人とのつながりが希薄になっていると言われる現代ですが、地域の方々や学校の先生方、保護者の皆様など周りの人たちと支え合っていると実感することで、思春期の子育てをしている私たちの不安が軽くなるのかもしれません。また、子どもの気持ちを受け止めて共感することが子どもの自立への勇気につながることを学びました。家庭・学校・地域が協力し合って子どもたちを見守ることが、子どもたちの豊かな育ちのために大切であることにも改めて気付かされました。
本日は会場とオンラインとの併用で開催いたしましたが、子を思う親の気持ちを皆で共有し、一体感に包まれた全市交流会となりました。
(中P連親まなび副委員長)