小P連はぐくみコラム「一語一絵」1月(令和3年度)

 新しい年が明けました。みなさまにとって佳き一年となりますようお祈り申し上げます。

 さて,この時期になると毎年妙に風習にとらわれる自分がいることに気が付きます。
玄関にしめ縄飾りをしてみたり,ミニ門松はどこに仕舞ったっけ?と探してみたり,まだ初詣に行けていないや…と慌てて近くのお宮さんに出向き,手を合わせてみたり。

私はこの連休のどのタイミングでしめ縄飾りを外すのがよいかを調べてみたりもしました。

 一年の区切りとして気持ちを新たにし,今年の抱負や願いを誰かに聞いてもらったり,誓ったりすることはよいことだと思うのですが,もっと大切なことは何代も何十代も繋がる命の不思議や尊さに思いをはせ,たった一人のご先祖様でも欠けていたら,自分もまた子どもさんも存在していないことを再確認することではないでしょうか。

昔からの風習を考えた時に連綿と続く命の大切さについて子どもさんと話をすることは,将来の性教育にもつながります。

そんなこともお正月の大切な役割かもしれません。その中で子どもたち一人ひとりの命が輝くことを願わずにはいられません。

(京都市教育委員会生涯学習部 首席社会教育主事)