小P連はぐくみコラム「一語一絵」12月(令和3年度)
年末年始はクリスマスやお正月など多くの子どもたちにとってはうれしい日が続きます。
プレゼントやお年玉を期待している子も多いと思います。ところが数年前に次のような言葉を聞き,少なからず衝撃を受けました。
「子どもをダメにするのは簡単である。子どもが欲しいというものをすべて与えてやりさえすればいい。」
もう一つは
「我慢や忍耐は子どもの心に欲求不満をかきたたせ,将来の人間形成をゆがめてしまう(のでさせてはならない)。」
どちらもスペインの作家であり裁判官であり弁護士でもあるエミリオ=カラタユドの言葉です。
文面からだけでは彼の真意がどこにあるのかは断言できませんが,考えさせられる言葉です。
でも年に一度の誕生日やクリスマスをお祝いすることは子どもの健全な育成を阻害するものではないでしょう。
過分ではなく心のこもった親子のコミュニケーションを常日頃から心がけたいですね。
(京都市教育委員会生涯学習部 首席社会教育主事)